申込書や、履歴書、官公庁への提出書類では、「令和5年4月1日」のような、和暦で日付を書く場面があります。エクセルでは、西暦で入力した日付を、和暦で表示したり、逆に、和暦から西暦に直したりできます。
この記事では、西暦を和暦で表示する設定と、TEXT関数を使う方法、和暦の「年だけ」を取り出す方法、和暦を西暦に直す方法、うまくいかないときの対処を、図解で説明します。
西暦を和暦に変換する方法は2つある
| 方法 | やり方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 表示形式を変える | 「セルの書式設定」で、和暦の形式を選ぶ | 見た目だけ、和暦にしたいとき。日付のまま、計算にも使いたいとき |
| TEXT関数を使う | =TEXT(A2,”ggge年m月d日”) | 和暦の「文字」にして、別のセルに入れたいとき |
表示形式を変えるだけなら、セルの値は、西暦の日付のままなので、計算や並べ替えにも、そのまま使えます。文章の中に、和暦を入れ込みたいときは、TEXT関数が便利です。
方法1|表示形式で、和暦にする
手順1|和暦で表示したいセルの範囲を選ぶ

手順2|Ctrlキーを押しながら、1キーを押して、「セルの書式設定」を開く

手順3|「表示形式」タブで、分類の「日付」を選ぶ

手順4|「カレンダーの種類」で、「和暦」を選び、好きな形式を選んで、「OK」をクリックする

「令和5年4月1日」のような形式が、一覧に出てきます。一覧にない形式にしたいときは、分類を「ユーザー定義」にして、「種類」に、表示形式の記号を入力します。

和暦の表示形式の記号
「ユーザー定義」で、和暦の表示形式を、自分で作るときは、次の記号を使います。
| 記号 | 意味 | 表示の例(2023/4/1) |
|---|---|---|
| ge | アルファベットの元号と、和暦の年 | R5 |
| gge | 漢字1文字の元号と、和暦の年 | 令5 |
| ggge | 漢字の元号と、和暦の年 | 令和5 |
| e | 和暦の年だけ | 5 |
| m | 月 | 4 |
| d | 日 | 1 |
| ggge”年”m”月”d”日” | 組み合わせた表示 | 令和5年4月1日 |
「g」の数で、元号の表示が変わります。「g」が1つなら、「R」のようなアルファベット、2つなら、「令」のような漢字1文字、3つなら、「令和」のような、漢字の元号になります。年や月、日の漢字は、ダブルクォーテーション(”)で囲みます。
方法2|TEXT関数で、和暦の文字にする
=TEXT(A2,"ggge年m月d日")
日付(A2)を、「令和5年4月1日」のような、和暦の文字に変えます。TEXT関数の結果は、文字なので、日付としての計算には、使えません。文章の中に、日付を入れたいときに使います。
="令和"&TEXT(A2,"e")&"年"
「令和5年」のように、和暦の年だけを出したいときは、TEXT関数の、「e」を使います。元号を、固定の文字にしたいときは、上のように、文字を足します。
和暦の「年だけ」を取り出す
年齢計算や、書類の整理で、和暦の「年」だけが必要になることがあります。和暦の年は、TEXT関数の、「e」で取り出します。
| やりたいこと | 式 | 結果(2023/4/1) |
|---|---|---|
| 和暦の年を取り出す | =TEXT(A2,”e”) | 5 |
| 元号つきの年を出す | =TEXT(A2,”ggge年”) | 令和5年 |
| 西暦の年を取り出す | =YEAR(A2) | 2023 |
元号が変わった年は、同じ年に、「平成31年」と「令和1年」のように、2つの元号が出ることがあります。月日まで含めて、日付で変換すると、正しい元号が選ばれます。
和暦から西暦に変換する
和暦で入力された日付を、西暦に直す方法は、入力の形式によって、変わります。
日付として入力された和暦を西暦にする
手順1|和暦のセルを選ぶ

手順2|Ctrlキーを押しながら、1キーを押して、「セルの書式設定」を開く

手順3|「表示形式」タブで、分類の「日付」を選ぶ

手順4|「カレンダーの種類」で、「グレゴリオ暦」を選び、「yyyy/m/d」などの形式を選んで、「OK」をクリックする

「令和5年4月1日」と入力すると、エクセルは、日付として認識して、内部では、西暦の日付として保存します。表示形式を西暦に変えれば、「2023/4/1」に直せます。
文字として入力された和暦を、西暦にする
文字として入っている和暦は、DATEVALUE関数で、日付に直せます。
=DATEVALUE(A2)
「令和5年4月1日」のような文字が、日付の値に変わります。結果が、数字(シリアル値)で表示されたときは、表示形式を、日付にします。うまく変換されないときは、文字の形を、確認します。
和暦と西暦の変換がうまくいかないときの対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 和暦にならず、西暦のまま | 表示形式が、「日付」「ユーザー定義」になっていない | 「セルの書式設定」で、和暦の形式を選ぶ |
| 「#VALUE!」と表示される | 元の値が、日付として認識されない文字になっている | 「令和5年4月1日」のように、年月日の形に直す |
| 「####」と表示される | 列の幅が、足りない | 列の幅を広げる |
| 元号が、思った元号にならない | 日付が、元号の切り替わりの日付に近い | 日付を、確認する。令和は2019/5/1から、平成は1989/1/8から |
| 「R5」のように、アルファベットになる | 「ggge」ではなく、「ge」を使っている | 表示形式を、「ggge」にする |
もう一歩進める|和暦の応用
和暦で入力して、西暦で管理する
履歴書などで、和暦の日付を入力するときは、「R5.4.1」のように、短い形式で、入力できます。エクセルが日付として認識して、西暦の日付として保存します。
年齢や年数を和暦から計算する
年齢を計算したいときは、和暦の日付も、内部は西暦の日付なので、そのまま、DATEDIF関数で計算できます。計算の途中で、文字になった和暦を使わないように、注意します。
和暦と西暦の変換に関するよくある質問
和暦で入力した日付が、西暦になってしまいます
日付として入力したためです。セルの表示形式が、「標準」や「日付(西暦)」のままだと、西暦で表示されます。表示形式を、和暦に変えれば、和暦で表示されます。
令和の前の元号は、いつまで使えますか?
昭和、平成、令和は、日付に合わせて、自動で切り替わります。それ以前の元号(大正、明治)も、日付が入っていれば、表示できます。
まとめ
- 西暦を和暦にするなら、表示形式の「カレンダーの種類」を「和暦」にする
- 文章の中に入れたいときは、=TEXT(A2,”ggge年m月d日”)
- 和暦の年だけなら、=TEXT(A2,”e”)
- 和暦から西暦に直すときは、表示形式を「グレゴリオ暦」にする。文字の和暦は、DATEVALUE関数
- 値が日付として認識されないときは、「####」や「#VALUE!」を確認する


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